週末に仕事をしてはダメな理由→人に嫌われるから
コロナの世界、フルリモートワークになってからというもの仕事の仕方がガラッと変わったという人も多いのではないでしょうか。
私の勤める会社はもともとリモート環境があり、入社した15年半ほど前でも、家からでも会社にVPNでアクセスして仕事ができました。そして数年前から、家庭の都合などに応じて在宅ワークもよしとするなど、多様な働き方にもともと寛容だったので、環境としてはもともとだいぶ進んでいた方だと思います。
それでも、コロナ後のフルリモートワークは大きく変わりました。
誰も出社しないため、ちょっとした会話ができないので、用事がなければ全然しゃべらないし、用事があると逆にいちいち会議です。
会議そのものの数は大して増えていませんが、リモートで会議をこなすにあたっては対面で実施するよりも資料のわかりやすさやしゃべりによる伝え方などが重要になり、それ故に準備に以前より時間がかかるようになったと感じます。
それまでジェスチャーで伝わっていたことや、阿吽で伝わっていたことが伝わらなくなり、また、みんなの表情が見えないので、伝わったのか伝わっていないのか読み取れず、実は伝わっていなかったので会議のあとにさらにフォローアップを行う、、などということも増えたように思います。
通勤時間がなくなったので、その点ではプライベートなことも含めて1日にやれることは増えたように思います。一方で、こと業務時間内の仕事効率というと、必ずしも生産性があがったばかりではないように思います。
リモートワークという選択肢を手に入れた今、没頭して行う作業系の仕事にはとても良いですが、他人とコミュニケーションをとりながら進めるようなプロジェクト系の仕事は工夫をしないとむしろ効率を落としそうです。
「リモートワークで業務効率をあげる」といった論調のWeb記事などを見ることもありますが、私は実感として、効率があがるかどうかは「業務による」と思いますね。
私は誰かとプロジェクトを進めることが多いので、やっぱり対面でみんなとワイワイコミュニケーションをとりながらやりたいです。単純に業務連絡をしあう以上のコミュニケーションが取れますし、チームで進めるにあたってのチームワーク作りもできますからね。
さて、そのように様変わりした仕事模様ですが、平日の会議の効率がイマイチだったり、その後のフォローアップが必要だったり、会議の準備などに時間をかけるようになった結果、つい自分が行う作業系の仕事、例えばメールの返事や、製品仕様を策定するための資料作成などを週末に持ち越してしまいそうになります。
若い頃は、何時間でも働いて、一番に成果をあげて、頑張っているところをみんなにもアピールして認めてもらいたい、、なんていう働き方をしていましたが、それも15年前とかの話。今の時代、残業したり、週末に仕事してはダメだと思います。
これは一般的に言われる「生産性が低い」とか、「残業をしすぎると体調を崩す」とか、「所定の時間を超えると罰金を受ける」とか、そういう話ではなくてですね、「残業したり、週末に仕事をすると、人から嫌われる」という点から私はそう思っています。
「週末に仕事すると嫌われるの?いやいや、どれだけ滅私奉公して働いたかで評価される部分もあるじゃない」なんていう声がちょっと聞こえてきそうです。笑
私も先に書いたとおり、そういう考え方をしている頃もありました。
ですけど、ちょっと考えてみてください。私も考えました。週末にやっている仕事ってどんな仕事でしょう…と。
週末に仕事をする場合(あるいは夜の残業も一緒ですが)、誰かとその場で連絡は取れないから、その場でコミュニケーションをとって進める系の仕事ではないでしょう。おおよそ、資料を作成したり、承認をしたり、返しきれなかったメールを返したり、、とかではないですかね。
やり切ったときの気分としては「できなかった資料作成を終えることができた、あーよかった、すっきり」、「遅くなっちゃったけどメール返せたわ、やっとゆっくりできる」って感じですかね。
でも、このときやった仕事、その次ってどうなるんでしょう。
資料って普通は誰かに見せるためのものですし、メールは誰かからの報連相を受けて返すものですよね。要するに自分だけで完結しないものです。自分の仕事が終わったら、次に動く人がいるものです。
確かに週末に稼働しているのは自分だけですが、作った資料が週末に誰かに共有されたり、何か大事なことが書かれたメールが週末に流れたとき、月曜日の朝にそれらの資料やメールを読んだ人はどんな気持ちになるでしょう。ここに気を使えるかどうかかと思います。
私自身、金曜日までに予定の仕事をすっかり終わらせて、翌週以降の計画を立てて終えているのに、月曜に仕事を始めたところで朝に上司から大きな仕事のメールが入っていると、結構憤ります。いきなり計画を狂わされた、私にも私のペースがあるんだよ、お前のペースどうなってんだよ、と。笑
そんなことは想定して仕事の計画を立てろよって見方もあるんですが、どっちかっていうと仕事を週末にやっている人の方が反則という世の中であってほしい。なお、私はこういうことをする上司や同僚が結構嫌いです。笑
自分は週末の時間すらも削って頑張っているつもりなのに、評価されるどころか周囲から嫌われる、、なんて状況は最悪ですよね。ゆっくりと時間をかけて、仕事がうまくいかなくなるかもしれません。
週末に仕事をする時間があるなら、上司や人事などに、それくらい仕事をしないといけない状況だということを伝えて、改善しないようならそんな会社は心身を崩す前にさっさとやめましょう。笑
会社員といえど、プロですから。どのような状況でも自分の仕事をきっちりこなすという考え方は正しいかと思います。ですが、それに加えて周囲への気が使えてこそより一流なのではないかと感じるところです。それが結果的に、良くも悪くも自分に返ってくるんだろうと思います。